2025年6月07日、滋賀県選出で元知事である嘉田由紀子参議院議員(日本維新の会)は、特定外来生物法の運用改正にあたり、参議院に対して質問主意書を送付した。
議員は「ブラックバスは、その放流に厳罰が科されるようになったにもかかわらず、生息水域が拡がり続けていると主張。
釣ることが容認され続けていている現状に問題があり、規制を受けることなく利用できるという旨味があるため、匿名性の高い放流が止まらないと考えられる」と主張。
依然として釣人による密放流が繰り返されており、ブラックバスの生息数が増加し、生息域も広がっている。防ぐ為には、バス釣り及びキャッチアンドリリースを禁止するべきで、「特定外来生物法を更に強化していくべき」との趣旨の要望書を提出した。
現実離れした理論を繰り返す原理主義者から、一方的に出てきた情報を鵜呑みにし、国会で証拠や根拠のない持論を展開した。
「滋賀県元知事 嘉田由紀子 参議院議員」オオクチバスの扱いに関する答弁書
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/213/toup/t213152.pdf
嘉田参議院議員が国会に提出した質問主意書で問題視している主な項目は、以下の通りです。
1. 特定外来生物の利用と防除の矛盾
- 外来生物法では、生態系への被害を防ぐために特定外来生物の防除を目的としているにもかかわらず、ブラックバスのような魚については、釣りを容認することで野外での利用が継続されている。
- 違法な放流によって生息水域が拡大している現状があり、匿名性の高い放流を防ぐための対策が不十分である。
- 生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物の利用を原則として禁止すべきではないかという観点から、環境省と農林水産省の見解を求めています。
2. ダム湖における違法放流と対策
- ダム湖、特に山間部の河川では、コクチバスの新規確認事例が相次いでおり、違法放流のターゲットになっている可能性が高い。
- 違法放流の防止対策、および違法放流の成果を利用させないためのバス釣り禁止措置などの対策が必要であると主張しています。
- 国土交通省、農林水産省、環境省に対し、それぞれの立場からの対策を求めています。
3. キャッチ・アンド・リリースの問題点
- 釣りにおけるキャッチ・アンド・リリースは、資源管理のために導入されたものであり、本来の目的とは異なる。
- ブラックバスのキャッチ・アンド・リリースは、駆除への協力を妨げる行為であり、リリースを禁止し、釣り人に駆除への協力を求めるべきであると主張しています。
- 農林水産省に対し、遊漁の観点からこの問題への対策を求めています。
4. 漁業権と遊漁料の矛盾
- ブラックバスに漁業権が免許されていない内水面漁協が、バス釣り人から遊漁料を徴収している実態は、外来生物法の意義を否定し、漁業法の根幹を揺るがすものであると指摘しています。
- 漁業権のないコクチバスから遊漁料を徴収する例も放置されているとして、農林水産省に対策を求めています。
- 環境省にも協力して対策を行うよう求めています。
5. 地方公共団体の取り組みの問題点
- 地方公共団体が「バス釣りの町」をうたい、ふるさと納税返礼品にバス釣りツアーを提供するような例は、特定外来生物の有効利用を助長するものであり、問題であると指摘しています。
環境省、農林水産省に対し、これらに対する考え方と対策を求めています。
国権の最高機関である国会において、少数で偏った意見を持つ、環境ヤクザや原理主義者の意見が、送付されるという最悪な事態。それに予算の余った環境省が、予算消化目的で乗っかるという構図。当然予算は無駄遣いされますよね。
スマイルフィッシングとしては、当然ながら反対。アングラーの皆さんは参議院議員選挙で「日本維新の会」には絶対に投票しないでください。
今後も情報をアップデートしていきます。